先週土曜日、毎年恒例の材木町「よ市」が、1ヶ月遅れで開幕しました。
いまだ感染者ゼロの岩手県。その注目度は高いようで、「よ市」開幕の話題が、各局の全国ニュースでも扱われるほど。
例年100店舗ほどが出店しますが、今回は13店舗まで縮小。みんなマスクをしているので、会話もほとんどありません。
スタート時 (15時) には多くの人がいたものの、1時間もすると人はまばらに…
※ 材木町について
ということで、今回は…
材木町と夕顔瀬町を結ぶ橋と、川原の遊歩道についてです!
夕顔瀬橋
北上川に架かる橋です。
「前九年の役」の際、兵士の数を多くみせるため、ワラで胴体を作り、その上に夕顔を乗せ、鎧兜を着せて、この場所より上流の川原に並べたといいます。
しかし、あっけなく敵にバレてしまい、川に投げ込まれた大量の夕顔が、この川瀬に流れ着いたことが、「夕顔瀬」の由来といわれています。
橋の歴史も古く、初代のものは藩政時代に架けられました。盛岡の北上川に架かる橋としては最古です。
石灯篭は幕末期のもの。
このあたりは、秋田・鹿角街道の盛岡城下入口という、重要拠点でもありました。
材木町 (旧茅町) 側の橋のたもとには、「夕顔瀬惣門」という門や番所があったといいます。
岩手山が望めるスポットでもあります。
※ 夕顔瀬町について
「夕顔瀬かっぱ」が住んでいたという伝説があります。
馬を川へ引きずり込んで溺死させるなど、悪さをする河童だったそうです。
2007年放送の朝ドラ『どんど晴れ』に、この橋が登場します。
下積み時代、日本で売れない役者をしていた韓国の人気スターが、当時支えてくれた彼女を探しに、盛岡へやってくるというお話。
この場所で感動の再会を果たし、橋上の石灯篭前でおもいっきり抱き合うという、ちょっとクサいシーンでした。
川沿いの遊歩道へ。
「よ市」開催中の材木町裏になります。
材木町裏石組遊歩道
夕顔瀬橋~旭橋間に、全長360mほどの遊歩道が整備されています。
こちらの石組は、江戸から明治にかけて、材木町の各商店や家々が費用を負担して、作られたといいます。
よって、積み方などに違いがあります。
洪水対策がされており、現在もその役割を果たしているとのこと。
また、舟運の荷下ろしをしていた名残で、所々に階段があります。
こちらの遊歩道でも…
一度婚約を破棄されたヒロインが、再度プロポーズされる、こちらもちょっとクサいシーンのロケが行われています。
この朝ドラ、平均視聴率15%前後が当たり前だった時期において、20%近く獲得したのは、このクサさだったのかも…
ふんだんに使われる美しい景色、主人公イビりと数々の試練、大旅館 (金持ち) の派閥や後継者争いなど、どことなく韓国ドラマっぽい。
『冬ソナ』と『美しき日々』の要素を盛り込んだような…
当時は、空前の韓国ドラマブームが巻き起こった直後でした。その流れに上手く乗った感じもします。
また、伝統や格式を重んじるあまり、旧態依然で堅苦しくなりがちなところが、非常に盛岡らしいドラマと感じました。
最後に、美しき季節の写真です!
桜の季節