ムカデ姫の墓
名須川町「光台寺」にある、2代藩主の正室のお墓です。
先祖が「ムカデ退治」に使った矢じりを持って、会津から嫁いできたといいます。
90歳を過ぎて逝去した際、遺体の下に、ムカデを連想させる奇妙な変色が浮き上がり、「ムカデ退治に使われた矢じりの怨念」と、騒ぎになります。
ムカデが水を忌み嫌うことから、墓の周りに掘を廻らし、石橋を架けたといいます。
しかし、その石橋が一晩のうちに壊されてしまいます。その後、何度架け直しても壊され続けます。
不思議に思い、見張っていると、墓の周りの石垣の隙間から、たくさんのムカデが這い出し、橋を壊していたといいます。
人々は「あの矢じりのせいだろ」と噂し、いつの頃からか「ムカデ姫の墓」と呼ばれるようになりました。
現在、堀跡や石橋は残っていません。
お寺の境内ではなく、住宅街の中に入り口があり、観光スポットになっています!
近隣には「鬼の手形」や、多くのお寺 (宮沢賢治ゆかり) があります!