ブラモリオカ

岩手県盛岡市の非公認ガイドです。盛岡もの識り検定(もりけん)2級合格者、もりおかコンシェルジュが色々書いています。

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盛岡文士劇とは?NHKアナ・有名作家・市長も俳優デビュー。凄まじき演劇文化と盛岡劇場の歴史。

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盛岡劇場 (河南公民館)

 

初代劇場は1913(大正2年)に開館。こけら落とし公演には、7代目松本幸四郎一座が出演しました。

 

歌舞伎・演劇・音楽などの上演が行われ、盛岡の文化向上に大きく貢献しました。農学校教員時代の宮沢賢治も、幾度となく通いつめたといいます。

 

しかし、老朽化などの影響で、戦後はほぼ閉鎖の状態でした。

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1957(昭和32)年、芝居好きな地元実業家の出資により全面改装が行われ、「谷村文化センター」として再スタート。

 

日舞・新劇・講演会など、様々な催しの会場になりました。

 

しかし、テレビの普及など娯楽多様化の影響により、利用客は年々減少。1968(昭和43)年に閉鎖、1983(昭和58)年に初代劇場建物は解体されました。

 

市民から劇場復活の声が高まる中、1990(平成2)年に新たな劇場として開館。

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こけら落とし公演には、9代目松本幸四郎さんが出演し、話題になりました。

 

ー盛岡の演劇文化ー

 

人口約30万人の盛岡市。人口あたりの市民劇団数が日本一なのです。

 

上映に適当で、なおかつリーズナブルな劇場があるということが、大きな理由だといわれています。

 

また、映画館が多いことからも分かるように、盛岡人は「娯楽好き」だといいます。これは藩政時代からという話もあります。

 

それを象徴するかのような…

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盛岡文士劇 (もりおかぶんしげき)

 

毎年12月初旬に開催されます。

 

「文士劇」とは、専門俳優以外の文人・劇評家・画家などによって演じられる、いわゆる「素人芝居」のことです。

 

盛岡の文士劇は、戦後の明るい話題もなかった頃、地元在住の作家が中心となり、1949(昭和24)年に「第1回 盛岡文士劇の夕」を開催。

 

当時の入場料は50円(当日70円)で、益金は恵まれない人々に贈られました。

 

しかし、娯楽の多様化など、時代の流れもあり、1962(昭和37)年・第13回公演をもって中断してしまいました。

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1995(平成7)年、地元在住の作家が発起人になり、33年ぶりに復活。現在まで続いています。盛岡劇場が復活したのも、大きなきっかけになったといいます。

 

ちなみに演じるのは…

 

作家・脚本家・漫画家・写真家・学者・行政や企業のトップ・ミスさんさ・新聞社・テレビやラジオ局のアナウンサー 

(※開催年によって変わります)

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主に県内在住・ゆかりの人ですが、近年は「誰でもOK!」になってきたように感じます。

 

今年は脚本家の内館牧子さんが登場します!

 

過去には作家の林真理子さん、昨年はロバートキャンベルさんが登場。実力派女優ながら、藤田弓子さんが登場したこともあります。

 

『ニュース7』『ニュースウオッチ9』『おはよう日本』はじめ、全国NHKで真面目にニュースを読んでいるアナの中にも、若手時代、この舞台でハジけた人が多数!

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チケットは毎年10月に発売されます。全国にファンがいるため、即日完売します。

 

「現代劇」「時代劇」の二部作。途中に「口上」を挟みます。現代劇では盛岡弁を使うのが特徴です。

 

2017年には東京公演が実現しました。

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また、毎年年始に地元の民放局(IBC岩手放送)にて、県内向けにテレビ放送されます。

 

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