※ 写真はイメージです
白河の関越え
この言葉は、春・夏の甲子園で東北地方の高校が優勝し、優勝旗が「白河の関」を越えることを意味します。
「白河の関」とは、現在の福島県白河市にあった関所のことです。
東北地方の高校が決勝戦まで進んだことはあるものの、一度も優勝経験がない (全て準優勝) ため、「白河の関を越えない」という風に使われます。
北日本は、冬場の雪の多さや寒さの影響から、練習条件が不利だと言われてきました。
しかし、2004年・2005年の夏!
田中マー君 (現・ヤンキース) 率いる駒大苫小牧高校が、北海道勢として初優勝&連続優勝し、「津軽海峡越え」と言われました。
東北人は悔しい思いをしたものです…。
最初は自分の県を応援し、自分の県が負けてしまうと、残っている東北他県を応援します。「東北に優勝旗を…」と願っています!
ただ、今年の夏の甲子園100回記念大会。
「白河の関」は越えられなかったものの「秋田県立金足農業高校」の大活躍は、素晴らしいものでした!
県立の農業高校が、強豪私立高校ばかりの中での準優勝!
東北のみならず、全国に希望を与えました。
ここからは、岩手県の高校野球熱についてです。
2008年までの岩手県代表は、春・夏ともに初戦~2回戦敗退が続いていました。
高校野球ファン以外は、甲子園の時期になっても、案外シラッとしていたものです。
大きく変わったのが、2009年の春・夏です。
菊池雄星 (現・西武ライオンズ) 率いる花巻東高校が、春・準優勝、夏・ベスト4進出!
ここで一気に野球熱が高まりました。
そして、2012年の夏、花巻東は良い成績は残せなかったものの、大谷翔平 (現・エンゼルス) が、高校生史上最速となる、球速160キロの伝説を作りました!
その後の活躍は言うまでもなく。
翌2013年の夏、花巻東はまたしてもベスト4進出!
今や、岩手県大会の決勝戦、全国大会の岩手県代表の試合時間になると、街から人が消えます。
今後の高校野球、岩手県勢や東北勢の活躍が楽しみです!